みずに浮かんだまち

 

 

ぷか ぷか 浮いてる

シラケちゃって 中身もなくて

まるで美徳みたいに

ぼくらは軽くなってくよ

 

ぼくらは つよさ に憧れてる

正しさを信じるちからや

時には

ひとをばっさり切り捨てる自負だっても

たましいを彩る光に見えちゃうくらい

 

それでも

 

ぼくはぼくを憐れんだりできない

できないんだ

 

なみだ に びっくりする

そんな水分残ってたんだ

こンでまた もひとつ軽くなっちゃうのかな?

沈まないように

沈まないように

何もつかまない手をあきらめて

何かたいせつなものに目をつぶって

どんどんかわいてく

入れっぱなしのままスカスカになった防虫剤みたいな

ニオイだけのもやもやくんになってっちゃう

それでも それでも

 

ぼくはかわいそうなんかじゃない

 

たりないものはたくさんあって

何が欲しいのかもわからないよ

 

ぼくはもがかなくちゃいけない

 

ちからが必要なんだ

結晶の中に一つ電子を入れるみたいに

ぼくをもっとげんきにするもの

ずっとさがしてる

 

                     

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