黄昏
しずかに
よるの滴が降りてくる
大気に充ち
大地にひろがっていく
まだ
やわらかい月のひかりが
手足から
まぶたからしみわたって
まるい理解に変わる
ぼくは 地球だね
ぽくんと
一番星がおなかに入って
きっと あしたの種になる
からだをめぐる螺旋がたしかに知ってる
今日の終わりはあしたの始まり
暮れかかる世界と一緒に
ぼくも
ひとつの宇宙になる