テツガクという現象

 

 

存在の精製

 

泥描の浜辺には

適性文書が打ち寄せられている

えいえんと事象を両手で量って

僕らの踊る奇蹄ジャンケン

 

キミの背中に収束する事実群

積み上がってく紛糾に驚いて

流離のサカナが空を切る

 

しぴぴぴぴ

振動してみる自己規範

 

肌に触れる昏迷の闇を嗅いで

埋もれて錆びかけた実在の原理を

ぴかぴか光る同一性に変換してみよう

 

残虐な定義と定理の底で

思い切りよく風化する概念のカケラたち

まいにちは

うすまりながら膨れながら連鎖しながら。

 

封印の吐き出す世界運行

かわききった思惟の砂漠に

聖別の赤い旗が

 

やけにのんびりたなびいてイる

ともかくまだ

 

距離も見えない白線を辿って

実在に辿りつくと信じて

僕らは  認識を  弁証し続けるものらしい

 

耳に響く請願のこえ

にひきずられ

唐突な終焉に向かって

変遷するケムリのように

 

生きてくコトこそが止揚であるなら。

 

               

BACK