げんつき

 

 

くろい街に ゆきが降っている

排気音も吸収しながら

ヘルメットの前で流れ別れて

星をかきわけながら

うちゅうを進んでるみたいな気がする

 

不連続の浮遊感

 

視覚が

認識を凌駕する

とおい まだ知らない

あるいはそこから来た

世界を追認する はいいろの雪雲

 

くすぶるあきらめと

等間隔の恣意と理解

ちいさなタイヤが少し滑って

考え込んでた自分に気がつく

 

墜ちてしまった時を贖うように

夜は

ゆめを紡ごうと夢見てる

 

ほんとうにとおいね

あさは

 

               

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