フィジカル・ミューテーション

 

 

つめたく澄んだ空から

残酷な翼が舞い降りる

とき  という名の

圧倒的な

どうしようもなく絶対なもの

 

降り積もり

じわじわと変容になる

 

殖えていく悪意と失望

肌はオトロエ

肉はタルミ

影響されながらされたくない

クサる痛みに耐えかねて

有機自我は叫びたがってる

アタシだけは大丈夫なはずはずはず…

 

語れるかい?

きもちの電位のはかり方を

過剰な期待と現実の間で

それでも朝を待ってる

この現象を

 

ハイここまでねって

すぱんと切っちゃえばしあわせになれるのに

かんがえはまだ

せかいの底にうずくまっていて

さらさら風化しながら

天へかえる熱に憧れ続ける

それでも変わっていく

 

明日はカラスの足跡を発見して

一日ふきげんになるかもしれない

 

それでも変わっていく

 

               

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